デタラメPhotoshop
絵画風&ソフトフォーカス

ここで紹介する手順の4番目までは、
Photoshopのテクニックとしてはよく知られているものです。
これだけでも充分だったのですが、あえてさらに手を加えさせてもらいました。
少し蛇足になっている感もしますが(苦笑)。
画像が小さいためにページ上では効果が確認しづらいかもしれません。
できれば比較的大きめの画像でお試し下さい。



元の写真を用意します。
背景の土手の向こう側に建物が写っていますが、これは消しておきます。このレタッチの方法は、ここか左の画像をクリックして下さい。



レイヤーパレットで、「背景」を端がめくれた紙のようなマークに重ね、「背景コピー」というレイヤーを新たに作ります。
次の作業のために、今作った「背景コピー」レイヤーがアクティブになっている(グレイ表示になっている)事を確認してください。もしもアクティブになっていない場合は「背景コピー」をクリックします。



「背景コピー」に、フィルタメニューの「ぼかし」の中から「ぼかし(ガウス)...」をかけます
ここでは、横640ピクセルの画像に6ピクセルほどかけています。「明らかにボケている」とわかるくらいかけた方が良いでしょう。



「背景コピー」レイヤーの合成方法を「比較(暗)」にします。見方によっては絵画風に見えなくもないと思います。
また、これを「比較(明)」で合成すると、ソフトフォーカスがかかったような、それでいてピントの芯がしっかりしたハイキーなトーンになります。こちらは女性のポートレイトなどに効果的でしょう。
この2つの画像を見るにはここをクリックして下さい。



ここからは「蛇足」の部分です(笑)。
イメージメニューから「複製」を選んでください。まったく同じ画像がもうひとつ開いたはずです。



新しく開いたほうの画像の「背景コピー」レイヤーを、「差の絶対値」で合成します。
全体に黒っぽい画像になったと思います。



レイヤーパレットオプションから「画像の統合」を選び、レイヤーをひとつにまとめます(左図)。
続いてイメージメニューの「階調補正」の中の「階調の反転」を実行してください。今度は白っぽい画像になったはずです。



その画像の「全てを選択」(command + A)し、それを元の画像の上にドラッグします。



元画像のレイヤーパレットを見ると、「フロート選択範囲」ができているはずですから、ここをダブルクリックして、出てきたダイアログに「OK」して、新たなレイヤー(レイヤー1)にします。
(レイヤーは、下から「背景」・「背景コピー」・「レイヤー1」の3つになっているはずです)



その新しくできたレイヤー1の合成方法を「オーバーレイ」にします。




完成です。この画像で効果が確認できるでしょうか。

ところで、Photoshopのバージョン4が米国で発売され、日本語版も
まもなく登場するということです。
EXAMPLEも12か13あたりからPhotoshop4.0を使うことに
なるかもしれません。

to HOME

メールはこちらへ(質問はまず掲示板をごらん下さい)