新規書類を作り、黒で文字を入れます。 今回の作例では具体的にいろんな数値をあげていますので、はじめはこの作例と同じように150pixelsの大きさにしたほうがやりやすいかもしれません。フォントは角ポップ体ですが、太めのゴシックでも代用できます。

レイヤーパレットで、文字が入力された「背景」をコピーします。 「背景」のところをドラッグして下の方にある端がめくれた紙のようなアイコンに重ねます。「背景のコピー」というレイヤーが新たにできるはずです。

レイヤーパレットで「背景コピー」が選ばれている事を確認してから、「選択範囲の解除」を行い、フィルタメニューの「ぼかし」から「ぼかし（ガウス）...」を選びます。 数値はとりあえず6pixelsにしてください。

またレイヤーパレットです。 今ぼかした「背景コピー」を、端がめくれた紙のようなアイコンにドラッグします。これを３回続けて繰り返して下さい。するとその上に「背景コピー２」「背景コピー３」「背景コピー４」というレイヤーができます。 つまりぼかした文字が入った、まったく同じ内容のレイヤーが４枚重なることになります。

移動ツールを選びます。レイヤーパレットの上から２番目のレイヤーを選び、下に2pixels、右に2pixels移動させます（キーボードの下キー２回、右キーを２回叩いても可）。同じ事を上から４番目のレイヤーでも行ってください。 続いて左図のように、一番上のレイヤーをクリックして選び合成方法を「差の絶対値」にします。画像が黒っぽくなったでしょう。 この２つの作業は非常に大切です。

続いて、一番上と上から２番目以外は不可視状態にします。レイヤーパレットで上２つのレイヤーにだけ「目のマーク」が入るようにしてください。 そしてレイヤーパレット右上にある三角形をクリックするとメニューがでます（左図）ので、ここで「レイヤーの統合」を選んで下さい。 「目のマーク」をつけた２つのレイヤーが統合され１つのレイヤーとなりました。

今、統合したレイヤーが選択されていますね？　選択されていなければ現在一番上にあるレイヤーをクリックします。 イメージメニューの「階調補正」の中から「階調の反転」を実行（白っぽい画像に変わります）した後、「色調補正」の中から「レベル補正...」を選びます。すると左のようなウインドウが開きます。スライダを動かしてもよいのですが、ここでは「入力レベル」の欄に数値を入力しましょう。左側の枠には「206」、真ん中の枠には「0.30」と入れます。右側の枠はそのまま（255）にしておきます。 現在の画像の状態を見たい方はここをクリックしてください。

次に、イメージメニューの「色調補正」から「色相・彩度...」を選びます。 「色彩の統一」にチェックを入れ、「色相(H)」を27に、「明度(L)」を+26に設定してください。「彩度(S)」は100のままでＯＫです。 現在の画像の状態を見たい方はここをクリックしてください。

またまたレイヤーパレットに戻ります。 上から２番目のレイヤー（ここでは背景コピー４）を選択し、合成方法の「乗算」を選んで下さい。

今度はまず上から２番目と３番目のレイヤーだけに「目のマーク」が入るようにしてください。こうするとオレンジ色の文字は消え（不可視状態）、黒い文字だけが見えているるはずです。 そしてさっきも使ったパレットオプションの「レイヤーの統合」をします。またひとつレイヤー数が少なくなりました。

すべてのレイヤーに「目のマーク」を入れ、最後にまた一番上のレイヤー（オレンジ色の文字があるレイヤー）を選んで合成方法を「差の絶対値」にします。