デタラメPhotoshop

塗り絵風加工


写真を段階調にし、その境界が黒い線になるようにします。
一言で何と表現すればよいのかわからなかったので「塗り絵風」と名付けました。

写真や設定によっては、少し「鈴木英人」風にも見えるかもしれません。
自分で言うのもナンですが、結構効果的なので是非一度お試し下さい。
なお、画面はPhotoshop4.0を使っていますが、3.0でもほぼ同じ操作で
できるはずです。


注)赤い丸や矢印は、操作の場所や方向を表すため
  に書き加えたもので、Photoshopが表示するわ
  けではありません。

元になる写真を用意します。
風景、人物、静物など、どんな写真でもかまいませんが、画像サイズには注意してください。小さい画像だと、完成の時に黒い輪郭線ばかりが目立つことになり、著しく大きいと逆に輪郭線が目立たなくなります。適度なのサイズで作ってから縮小・拡大してから調整するようにしましょう。
ここでは740×500pixelsの画像を使っています。


画像を少し明るくしておきましょう(黒い枠線がつく事になるので、全体的に暗くなってしまうからです)。
イメージメニューの「色調補正」から「レベル補正...」を選び、グレイの三角形を少し左に移動させます。この度合いは写真によりますが、ここでは1.30程度にしています。


「ノイズ」フィルタの中から「明るさの中間値...」をかけます。
半径は2〜3pixels程度が適当だと思いますが(作例では2pixelsにしています)、画像サイズが大きい場合や、より抽象的に仕上げたい場合等はもう少しこの数字を大きくしましょう。


イメージメニューの「色調補正」(Photoshop3.0の場合は「階調補正」)から「ポスタリゼーション...」を選びます。
多くの場合、この作例と同じように段階数は5〜6程度が適当でしょう。(作例では「6」です)


レイヤーパレットを見て下さい。
「背景」レイヤーを、端がめくれた紙のようなアイコンに重ね(左図)、「背景コピー」レイヤーを作ります。
「背景」レイヤーの上に、それとまったく同じ内容の「背景コピー」レイヤーができたはずです。


「背景コピー」レイヤーがアクティブ(操作できる状態)になっている事を確認して、フィルタメニューの「表現方法」から「輪郭検出」を実行します。
カラフルな線画があらわれたはずです(左図)。


このままでは輪郭線がかなり細かく表現されていて少々ウルサイので、再びイメージメニューの「色調補正」から「レベル補正」を選び、グレーの三角形を少し左に寄せます。
作例では1.21にしています。
ただし画像サイズが大きい場合は、逆に右側に動かした方が良い場合もありますのでいろいろと試してみて下さい。


この輪郭線を黒にするため、イメージメニューの「色調補正」から「2階調化...」を選んで下さい。
プレビューの欄にチェックをいれ、画面を見ながら輪郭線が良い具合になるようスライダを動かしてOKします。あまりにゴチャゴチャすると見苦しいため、細かい部分の輪郭線が消えるくらいが良いと思います。
作例では、「190」に設定しました。


最後に、レイヤーパレットで「背景コピー」レイヤーの合成方法を「乗算」にします。
ここでは輪郭線の作成過程をわかりやすくするために最後にやりましたが、もっと前の段階でこれをおこなっても構いません。
なお、元の画像サイズが大きくて(1500×1000pixels以上)、相対的に黒い輪郭線が細く感じる場合は、ここで「背景コピー」に「ぼかし(ガウス)」フィルタを1pixel程かけてから「2階調化」してください。スライダで線の太さを調整できるはずです。


完成です。
できあがった画像をホームページ用に縮小しました。


「背景コピー」レイヤーを、「オーバーレイ」や「ソフトライト」で
重ねても面白い効果が期待できます。お試し下さい。
 


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